フィリピン夜のラジオのVOKUです。最近フィリピンで強盗事件がいきなり増えていますが、今回は8月29日にパサイ市で起きたマッサージ店強盗+性的暴行事件について話します。クリスマスに向けて血眼になる時期が来ると言いましたが、ここまでひどい事件が起こるとはさすがに思いませんでした。①事件の概要、②犯行の手口と被害者の状況、③容疑者2名と逃走中の主犯、④治安悪化の背景、⑤被害に遭わないための対処法、という流れで整理していきます。

① 事件の概要——パサイのマッサージ店で13人が被害

これは日本でニュースになっていないので概要から話します。8月29日午前0時55分頃、フィリピンのパサイ市カブレラ通り沿いにあるマッサージ店に、2人組の武装強盗が侵入しました。店内には13人のマッサージ師がいて、犯人たちはこの全員から現金・携帯電話・所持品を奪いました。さらに13人のうち若い女性2人が性的被害に遭ったというのが今回の最悪のポイントです。

マッサージ師13人が待機している規模ということは、小型ではなく中型くらいのお店です。そこに丸ごと入っていって強盗+性的暴行までやったというのは、もう常識のレベルを超えています。

② 犯行の手口と被害者の状況

容疑者は白いオートバイで現場に到着し、店内に押し入った後ナイフでホールドアップを宣言して被害者を脅しました。深夜の犯行で周囲に目撃者がいない状況です。被害者は恐怖のあまり店内でパニックになってしまい、犯人がやったというよりも自分で取り乱して数人が負傷したと報道されています。

強盗だけでも十分ひどいのに、加えて2人を無理やり襲っているということは、犯人側に「余裕」があったということなんですよ。早く逃げなきゃと焦っている状態ではなく、「おい、いいのがいるじゃん」みたいな、リラックスした感じでやっている。こういうパターンは用事を済ませてから賢者タイムになって命まで奪うという事件に発展することも海外では本当に多いですから、今回やられなかっただけでも不幸中の幸いだと思います。

③ 容疑者の状況——1人はパサイ在住の23歳

警察も今回は本気を出し始めていて、容疑者の顔写真から23歳のアシュリーという男を特定し、なんとパサイに住んでるということでした。パサイでやってパサイに住んでるって、IQがちょっとどうかなというレベルです。

もう1人、ジャレッドという男はビコールのレガスピで逮捕されましたが、あまり離れていない場所に逃げてるのも頭が悪いですよね。ただこの人は「事件があった日は市内でビリヤード大会に参加してたから俺は関係ない」と供述していて、性的暴行についてはそもそも関与していなさそうだと見られています。性的暴行の主犯と見られるもう1人はビコール地域で逃走中と予想されている状況です。ニュース記事は2人逮捕という書き方をしていますが、記事内で表記が揺れていて、実際は最低3人以上関わっている可能性が高いですね。

④ 治安悪化の背景——大統領が変わっても改善しない

店の中に丸ごと入ってくるタイプの強盗はレストラン襲撃の件もあって、日本でもニュースになりましたよね。大統領が変わってからこの手の事件がめちゃくちゃ増えているのが実情です。じゃあ大統領を変えればいいかというと、そういう話でもない。ドゥテルテの時以外、大統領が変わって治安が良くなったことはないので、マルコスから変わっても多分そんな変わらないです。

「治安が良くなってきたからフィリピン行くよ」と言っている方もいますが、治安は良くならないです。改善があるとしたら警察が強化されるかどうかの話だけ。今はネット社会で海外に発信されまくっているから、警察もさすがに本気を出さざるを得ない状況にはなってきています。日本人2名銃撃事件の犯人も1人捕まっていますし、警察の動きは以前よりは早くなっています。マッサージ店のような小さい店でも入ってくるということは、KTVも同じように襲われる可能性があります。ドアの奥まで入ってきたら、VIPルームにいても関係ないです。

⑤ 被害に遭わないための対処法——絶対に抵抗しない

もしKTVのVIPにいて強盗が入ってきたら、もうしょうがないです。絶対に抵抗しないこと。これが第一条件です。相手がナイフも銃もアイスピックも持っていないと確信できるなら抵抗してもいいですが、そんなことあり得ないです。必ずどれか持っていると思ってください。

格闘技のYouTubeを見ていると「こういうやり方でいけるかも」と思うかもしれませんが、勝てません。向こうはプロ、こっちは素人です。強盗に勝てるのは本当にプロの格闘家か、自衛隊の熟練者か、電球さんレベルの人だけです。それ以外の一般人は、すっと渡してすっと帰ってもらう。これが一番です。渡して撃たれるパターンは今の悪い治安状況でもほとんど見ないです。CCTVに映ってることを犯人も知っているから、早く逃げたいんですよ。女の子の前でちょっと格好つけたい気持ちは分かりますが、パッと渡してパッと帰ってもらって、あとで警察が捕まえた時に取り返せばいい。お金は戻ってこないかもしれませんが、貴重品は戻ってくる可能性があります。

VOKUの総括:事件のポイントと備え

今回の事件で押さえておくべき点と、皆さんに気をつけてほしいことです。

  • パサイ市のマッサージ店で13人が強盗被害、うち若い女性2人が性的暴行被害
  • 容疑者は2人逮捕(23歳のアシュリーとジャレッド)、主犯はまだビコール地域で逃走中
  • 犯人に余裕があった=常識が通用しない危険なタイプ、1週間程度で再犯の可能性あり
  • 大統領が変わっても治安は良くならない、改善するなら警察強化のみ
  • 対処法は抵抗しないこと一択、勝てるのはプロの格闘家・自衛隊・電球さんだけ

KTVやマッサージ店のような店の中まで入ってくる犯行が増えています。「お店の中だから安全」という感覚は捨てて、もし遭遇した時は絶対に抵抗せず、すっと渡してすっと帰ってもらう。フィリピンが落ち着くのを待っていたら永遠に来れないので、覚悟を決めて気をつけてお越しください。