フィリピンに夜遊び目的で住み始めて早9年。今回は、長年の経験から見えてきたフィリピンパブ、いわゆるKTVのお姉さんたちの「枕事情」について、VOKUが赤裸々にお話しします。巷で囁かれる噂は本当なのか?意外と知られていない実態とは?フィリピンの夜の世界に興味がある方は、ぜひ最後までお付き合いください。

まず、枕の有無についてですが、結論から言うと「あります」。これは当然ながら存在します。ただ、僕がフィリピンに来た当初に抱いていたイメージほど多くはない、というのが正直な感想です。「指名した子はみんなOK」「ランキング上位の子は当然」なんて思っていましたが、現実は少し違いました。

特にランキング上位の子に関しては、特定のヘビーユーザー(レギュラーカスタマー)1~2人が彼女たちを押し上げているケースがほとんど。そして、そのヘビーユーザー全員と関係を持っているわけではない、というのが実情のようです。つまり、一部のお客さんとの関係でランキングを維持していることが多いのです。

枕の種類 その①:指名のため、お金のため(仕事としての割り切り)

これが皆さんが一般的に「枕営業」と聞いてイメージするものでしょう。つまり、お金や指名を得るために、本心では嫌でも体を許すパターンです。 「このお客さんを失いたくない」「気持ち悪いし臭いけど、仕事だから仕方ない」と割り切って行為に至るケース。

日本のキャバクラなどでも聞かれる話ですが、フィリピンのKTVにおいても、このような仕事と割り切った枕は存在します。しかし、意外にもこのパターンの枕は想像以上に少ないです。

枕の種類 その②:KTV嬢が「いいな」と思ったお客さんに対して

次にご紹介するのが、実は最も多いと思われるパターンです。それは、KTVのお姉さん自身が、お客さんのことを「ちょっといいな」と思っているケース。 容姿が好みだったり、お金持ちで羽振りが良かったり、単純に気が合ったりと理由は様々ですが、彼女たちから見て「アリ」な男性に対して体を許すパターンです。

この場合、彼女たちはそれを「枕営業」とは捉えていないことが多いです。「この人とならワンチャンあってもいいかな」「ポイントのためだけじゃなく、個人的にも好きだから」といった感情が背景にあります。 お客さん側も「口説き落とした」「彼女ができた」と思っているかもしれず、双方にとって「枕」という認識がないことも。周りから見れば枕でも、当人同士は恋愛に近い感情を抱いている(あるいはそう思い込んでいる)のです。体感では、KTV嬢の約6割がこの種の経験があるのではないでしょうか。

枕の種類 その③:生活に余裕がなく、仕方なく

最後のパターンは、経済的に追い詰められて、生活のためにやむを得ず枕をするケースです。 「このお客さんを失ったら生活できない」「クビになってしまうかもしれない」といった崖っぷちの状況、いわゆる「クリフガール」とでも言うべき状態の女の子たちです。

彼女たちは、精神的にも余裕がなく、好みではない相手、例えばおじいちゃんであっても「この人と関係を持たないといけない」と自分に言い聞かせ、自己洗脳のようにして関係を持ちます。 このパターンは、比較的小さなお店(小箱)や、大きなお店(大箱)でもランキング外で長く働いている女の子に見られる傾向があります。特にマラテ地区などで見かけることがあるかもしれません。多くの場合、彼女たちは誰彼構わず関係を持ちたいわけではなく、本当に追い詰められた末の選択なのです。

フィリピンパブ嬢の枕事情まとめ

フィリピンのKTVにおける枕事情は、主に以下の3つの種類に分けられると私は考えています。

  1. 仕事としての割り切り(お金・指名のため):意外と少ない。
  2. KTV嬢が好意を持つ相手へ:最も多いパターン。当人たちは枕と思っていないことも。
  3. 生活苦から仕方なく:追い詰められた状況での苦渋の選択。

特に2つ目の「いいなと思ったお客さんへ」というパターンが非常に多いのが特徴です。 もし自分のパートナーがKTVで働いていて、そういった行為をしてほしくないのであれば、彼女が他のお客さんに「いいな」と思う隙を与えないよう、愛情を注ぎ続けることが大切かもしれませんね。

フィリピンの夜の事情は複雑ですが、今回の情報が皆さんの理解の一助となれば幸いです。