実は偽装結婚だった!本気で恋をして500万貢いだら全て「本当の彼氏」に貢がれてた話
フィリピンでの恋愛は時に、甘い夢が悪夢に変わることがあります。今回は、マニラのKTB(フィリピンパブ)で出会ったフィリピーナ「リサ」に本気で恋をし、結婚を信じて500万円以上もの大金を貢いだ結果、その全てが彼女の「本当の彼氏」に流れていたという、日本人男性「田中さん」の悲痛な詐欺事件をご紹介します。巧妙に仕組まれた偽装結婚の罠と、その衝撃の結末とは…。
マニラのKTBでの出会い:田中さんとリサ
物語の主人公は、40代の日本人男性、田中さん(仮名)。仕事でフィリピン・マニラに長期滞在していた彼は、現地のKTBで20代のフィリピン人女性、リサ(仮名)と出会います。リサは非常に可愛らしく、日本語も堪能で日本の文化にも詳しかったため、田中さんはすぐに彼女に惹かれました。
「日本に行ってみたい」「田中さん素敵」といった言葉に心を掴まれた田中さんは、リサのいるKTBに足繁く通うようになり、アフターや同伴を重ねて関係を深めていきました。この時点ではまだホテル関係はなかったものの、田中さんはリサと恋人同士になれたかのような幸せを感じていたと言います。
エスカレートする金銭要求:「家族の不幸」と「ビジネス投資」
幸せな時間は長くは続きませんでした。リサは徐々に田中さんに対し、金銭的な援助を求めるようになります。最初は「医療費がかかるから3000ペソ助けて」といった少額の要求でしたが、田中さんが疑いもなく応じると、その手口は巧妙化していきます。
「家族が病気になっちゃって…見て、病院で寝てるでしょ?今回は5万ペソくらいかかるの…田中さんしか頼れる人がいないの…」
リサは具体的な理由や証拠らしきもの(写真など)を提示し、田中さんの同情心に訴えかけました。田中さんは「他の客に頼んで体を売られたら困る」という思いもあり、リサを助けることを決意。金銭援助は次第に毎月、毎週、そして会うたびへとエスカレートしていきました。
さらにリサは、「KTBをやめてビジネスをしたい。あなたとずっと一緒にいたい」と持ちかけ、ビジネス資金として数十万円を田中さんから引き出します。しかし、そのビジネスは存在せず、お金はリサの贅沢な買い物(ブランド品やiPhoneなど)に消えていきました。
偽装結婚の罠:「結婚したい」「結婚費用を預けて」
リサの要求は止まりません。「家族が事故に遭って借金取りに追われている。このままじゃ体を売らないといけない…」と泣きつき、50万円を騙し取ります。そして、ついにリサは切り札を出します。
「田中さん、私結婚したい!一緒に日本に行きたい。奥さんにして。フィリピンで結婚式を挙げて、あなたを旦那さんだって自慢したいから、結婚資金を預けてくれない?あなたは仕事で忙しいでしょ?私が全部準備するから。」
「彼氏彼女でしょ?」という言葉に、完全にリサを信じ込んでいた田中さんは、結婚費用として100万円を渡してしまいます。この時点で、田中さんがリサに渡したお金は、1年間で総額500万円以上に膨れ上がっていました。彼は自分の貯金を切り崩し、さらには借金までしてリサを支援していたのです。
突然の失踪と残酷な真実の発覚
田中さんのお金が底を尽きかけ、「結婚はいつ?日本のビザは?」とリサに問い詰めるようになった頃、リサからの連絡が途絶えます。メッセージは既読にならず、店にも姿を現しません。心配になった田中さんがリサのアパートを訪ねると、既に引っ越した後。
途方に暮れて再びKTBを訪れると、他の従業員から衝撃の事実が告げられます。
「リサはもう辞めたよ。あの子、彼氏いるんだよ。あなた、騙されてたんだよ。」
この1年間、肉体関係すらなかったリサに500万円以上を貢いでいたこと、全てが嘘だったことを悟った田中さん。急いでフィリピンの警察に相談しますが、「詐欺の証拠がない」「メッセージだけでは不十分」と、まともに取り合ってもらえませんでした。
後日談:貢いだ金は全て「本当の彼氏」へ
さらに追い打ちをかけるように、リサにはフィリピン人の彼氏がいたことが判明します。その彼氏はホストで、リサは田中さんから騙し取ったお金を、全てそのホストの彼氏に貢いでいたのです。まるで、田中さんがリサの「ATM」となり、そのお金がさらに別の男性へと流れていたという、二重の裏切りでした。
この経験により、田中さんはフィリピンが嫌になり日本へ帰国。深い人間不信、特に女性不信に陥ってしまったそうです。
VOKUの考察:なぜ騙され続けたのか?
VOKU氏はこの事件に対し、「ちょっと脇が甘いですよね」と分析します。
- 不自然な金銭要求:肉体関係もない相手に、そこまで高額かつ頻繁な金銭援助をすること自体がおかしい。
- 結婚費用の不審点:フィリピンで仕事をしている田中さんが、なぜ結婚費用をリサに全額預けてしまうのか。自分で管理すべき。
- 「ファミサポ」の境界線:たとえ本当に恋人だったとしても、相手の家族の事情にまで大金を出すのは行き過ぎ。それは「ファミリーサポート」の範囲を超えている。
- 女性慣れしていない点の脆弱性:過去の事例と同様に、女性経験が少ない人がターゲットにされやすく、一度信じ込むと嘘を見抜けなくなる傾向がある。
「金ほいほい出してるから、田中さんめっちゃちょろいなって思われてるわけですよね」と、VOKU氏は厳しい言葉ながらも、騙される側の心理と手口の巧妙さを指摘しています。
甘い言葉と偽りの愛に警戒を!
田中さんの悲劇は、フィリピンでの恋愛や国際結婚に潜む深刻なリスクを示しています。「結婚」という言葉を巧みに使い、同情心や愛情を利用する詐欺は後を絶ちません。 相手の言葉を鵜呑みにせず、不自然な金銭要求には断固としてNOと言う勇気が必要です。
特に、「お金を預けてくれれば全部やる」「あなたしか頼れない」といった言葉は危険なサインかもしれません。 一度立ち止まり、信頼できる人に相談するなど、冷静な判断を心がけましょう。
この実話が、同じような悲劇を未然に防ぐための一助となることを願います。