最近フィリピンの治安が悪化しているというニュースを耳にすることも増えました。特に日本人が強盗被害に遭うケースも報告されています。では、一体どんな人が狙われやすいのでしょうか?今回は、私VOKUが8年半のフィリピン生活と多くの見聞から、強盗に狙われやすいタイプTOP5をご紹介します。これを読めば、少しでもリスクを減らせるはず。自分の行動を振り返るきっかけにしてください。

第5位:近場だからと徒歩移動することが多い人

「すぐそこだから大丈夫だろう」と、わずかな距離でも油断して歩いてしまう人は危険です。特に、少し暗い道や人通りの少ない道を「ショートカットだから」と選んでしまうのは要注意。タクシーを呼ぶほどではない3~4分の距離でも、その油断が命取りになることがあります。

フィリピンの強盗犯はバイクで現れることが多く、特に道路沿いは危険ゾーンです。彼らは「ここでやったら捕まるかも」なんて考えません。一瞬の隙を突いてきます。旅行者にとって安全な道かどうかの判断は難しく、地元民でも曖昧なことが多いのです。可能であれば、お店の人に送ってもらうなどの対策を考えましょう。

第4位:「ここは安全」という情報を鵜呑みにする人

フィリピン人や長期滞在者から「このエリアは安全だよ」と聞いても、それを鵜呑みにするのは危険です。日本で言う「安全」とフィリピンでの「安全」の基準は全く異なります。「昔は安全だった」「他の場所に比べればマシ」といった程度であることが多いのです。

例えば、マカティスクエア周辺も昔はホールドアップは少なかったですが、今は日本人が多く集まる場所でも強盗事件が発生しています。もはや「絶対安全な場所」はフィリピンには存在しないと考えるべきです。BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)ですら例外ではありません。常に警戒心を持つことが重要です。

第3位:バッグが「取ってください」と言わんばかりの人

持っているバッグの種類も、狙われやすさに直結します。トートバッグやクラッチバッグは特に危険。私自身もクラッチバッグをひったくられた経験があります。そして意外かもしれませんが、ショルダーバッグも安全ではありません

犯人はバイクで近づき、一瞬でバッグを奪い去ります。抵抗すれば引きずられて大怪我をする可能性も。比較的マシなのはリュックサックを体の前に抱えるスタイルですが、それでも完璧ではありません。一番良いのはバッグを持ち歩かないことですが、そうもいかないでしょう。取られにくい、目立たないバッグを選ぶことが大切です。

第2位:ローカル色の強いエリアを不用意に歩く人

フィリピンに少し慣れてくると、ローカルな雰囲気を味わいたくなるかもしれません。しかし、ローカル色が強いエリアに不用意に足を踏み入れるのは非常に危険です。日本人はどこにいても驚くほど目立ちます。服装や歩き方、雰囲気で一瞬にして「外国人だ」とバレてしまいます。

最近も日本人が強盗被害に遭ったキャッシュ&キャリーの奥まったエリアなどは、まさにそういった場所。地元の人ですら警戒するような場所に、日本人が紛れ込めるはずもありません。「フィリピン人がたくさんいるから大丈夫だろう」という考えは通用しません。自分がいかに目立つ存在かを自覚しましょう。

第1位:自分は慣れているから大丈夫、と過信する人

そして最も危険なのが、「自分はフィリピンに慣れているから大丈夫」と本気で思い込んでいる人です。いわゆる「自称ベテラン」ですね。「慣れた頃が一番危ない」とよく言いますが、これはフィリピンでは特に当てはまります。

「俺は何度も来てるから」「万が一強盗に遭っても何とかなる」といった過信は禁物です。格闘家だって銃を持った相手には敵いません。たとえ現地のスタッフを連れていても、彼らが命がけで守ってくれるとは限りません。むしろ「早く渡して!」と促されるのが関の山でしょう。

今のフィリピンの治安は、昔の常識が通用しないレベルまで悪化している可能性があります。ベテランであろうとなかろうと、常に初心を忘れず、最大限の警戒を怠らないでください。その「慣れ」こそが、強盗犯にとって最大の隙となるのです。

まとめ:油断大敵!フィリピンでは常に警戒を

フィリピンで強盗に狙われやすいタイプTOP5、いかがでしたでしょうか? これらは決して他人事ではありません。「近場の油断」「安全神話」「不用意なバッグ」「危険エリアへの接近」そして何よりも「慣れによる過信」。 これらが複合的に絡み合ったとき、危険は一気に増大します。

私自身も過去に2度、ホールドアップの被害に遭っていますが、いずれも自分の油断が招いた結果だと反省しています。 フィリピンの治安は常に変化しており、特に現在は悪化傾向にあると言わざるを得ません。

この記事を参考に、ご自身の行動を見直し、常に最大限の警戒心を持ってフィリピン滞在を楽しんでください。 あなたの安全が第一です。