どうも皆さん、フィリピン夜のラジオ・セカンドチャンネルのVOKUです。日本人2名が撃たれたあのマラテの事件から1ヶ月が経ちました。早いですよね。実際に9年マニラに住んでいる僕の肌感覚でも、「あ、ここに警察いるんだ」「見回りすごいな」と街の景色が明らかに変わったのを毎日感じています。じゃあ具体的に何が変わったのか、警察は何をしているのか——調べた一次情報と、現地で実際に僕が見ているもの・見ていないものを、忖度なしで突き合わせます。①2万1500人増員、②検問と違法武器取締り(60挺押収・59人逮捕)、③監視カメラ6万台+ドローン、④5分以内対応・24時間警戒の上層部命令、⑤犯罪件数は減少しているが凶暴化が進む——この5本柱で整理します。

①パトロール増強と警察官の大量配備(+2万1500人)

2025年、NCRPO(マニラ首都圏警察局)が約2万1500人の警察官をマニラの繁華街に追加配置しました。今までいた人数にプラスです。正直、今までいた警察ってそんなに見回りしてる感じはしなかったんですけど、追加で「見える存在感を高める作戦」を開始しました。

さらに地域ボランティア約240人が「フォースマルチプライヤー(治安維持の倍率装置)」として動員され、駅や繁華街など人手の多い場所での巡回が強化されています。これは僕も実際に見ます。「あ、パトカーいる」「バイクで待機してる警察いる」のは本当。警察トップも「警察は地域社会に見られ・聞かれ・感じられる存在であることが何よりも重要」と発信していて、積極的な巡回で犯罪防止に努めるという方針が下りています。

②検問の設置と違法武器取締り(60挺押収・59人逮捕)

拳銃を使った強盗が増えてしまっていることを受けて、検問が設置されたとされています。ただ、ここはぶっちゃけ言わせてください。僕、検問は見たことないんですよ。BGCやロックウェル方面にはあるのかもしれないけど、少なくともマラテやマカティで僕は見ていない。一応「ある」と公式には書かれているので、ゼロではないんでしょうけど、現地のリアルな声としては「検問らしい検問」は確認できていません。

ただし60挺以上の重機(銃)・爆発物がすでに押収済み、59人が逮捕という実績は出ています。要するにこの59人が何かしようとしていたところを未然に防いだということで、これは数字として効いている部分です。

③監視カメラ6万台+ドローン+911システム強化

タイトルにある通り、フィリピン内務省(DILG)が全国統一の911システム強化の一環として、マニラ首都圏に約6万台もの防犯カメラ(CCTV)設置を計画しています。6万台はかなりすごい数字。設置場所は明言されていませんが、これは僕の予想ですけど適当にバラまくのではなく、人が集中する首都圏都市部に集中投下すると思います。

加えて、PNP(警察)はマニラ首都圏開発局が設置済みの公開高解像度街頭カメラ映像を警察の即時出動に活用する計画も進めていて、ドローンによる上空からの監視まで含むハイテク+現場対応の組み合わせ。…と書かれてはいるんですが、ドローンに関しては僕個人としては夜空に飛んでるのを見たことも音を聞いたこともない。3年前ぐらいに僕自身がドローン撮影してた時の経験で言うと、夜のドローンはペーンと結構うるさいんですよ。それを夜の街で聞いた覚えがない。これは「計画段階」止まりの可能性も含めて、現地の本音として一応書いておきます。

④警察上層部の指示「5分以内対応」「24時間警戒」

NCRPO主席のアンソニー・アベリン警視が「警察の街頭での存在感を高める有能・積極連携戦略」を掲げ、各部隊に常時の見回り強化を指示しています。要するに「常時見回り続けろ、休みは取るな」レベルの圧。

さらに2025年8月(=事件発生時)から、通報から5分以内に現場対応という指示が出ています。今までの警察、ぶっちゃけ呼んでもめちゃくちゃ遅かったんですよ。渋滞のせいもあるとはいえ「呼んでも来ないし間に合わない」が常識だったのが、5分以内対応になる。これは本当にいい変化で、そこら中に警察がいる今の状態なら物理的にも実現可能です。

加えて「犯罪多発の非常警戒と取締まり命令」が現場に下りていて、これは僕が前から「上から下に絶対圧力かけてる」と言ってきたやつの裏付け。観光客・外国人が集まる繁華街には追加の警察部隊派遣・深夜の巡回強化・検問常駐が指示され、被害防止にあたっています。リトル東京周辺の日本人狙い武装強盗を受けて、マニラ市内含めて管区警察が定期検問と巡回パトロールを開始し、警戒レベルを一斉に引き上げ、これは今も継続中。「治安の隙を見せるな」がPNPトップから各都市警察への命令です。

⑤海外懸念への対応と「件数は減ってるが凶暴化」

中国大使館が「最近フィリピンの治安が悪化、中国人が標的の犯罪が増えている」とSNSで注意喚起したのに対し、PNPは「そんなことはない」と否定し、大使館と直接調整するように要請。「憶測で判断せず正式な外交ルートで詳細を確認してほしい」と遺憾の意を示しています。要するに韓国人も日本人も中国人も「自分たちが狙われてる」と言っている状態で、これはまさに僕が言ってきた通り。犯罪組織は日本人かどうかなんて見分けられない、隙のあるアジア系外国人を見つけたらとりあえず襲うんです。

注目すべきは数字の動き。マニラ首都圏全体のフォーカス犯罪(殺人・傷害・強盗・窃盗など8主要犯罪)は実は減少しています。1月〜4月の比較で窃盗944→649件、強盗283→230件。前年を下回っているのは事実です。

ただし、ここからが本題。路上強盗や重機(銃)犯罪への警戒は依然強く、2人乗りオートバイによる発砲・強盗事件が繁華街で相次いでいる。今までの「ひったくり」程度で済んでいた犯罪が凶暴化している。件数は減ったけど、起きる時の質が悪くなっている。これに対しては重要エリアへのパトロールゾーン化でストリート犯罪を抑え込む方針です。

9年住んでるVOKUのリアルな感想

巡回は本当にめちゃくちゃ多い。「警察を見ない日がない」レベル。バイクに乗って待機してる警察も、立ってる警察も、駐屯所にいる警察もあちこち。携帯いじってるけど、何かあったら即対応できる体制ではあります。外国人が多いエリアの警備強化は本物で、これは評価していい。

一方で、僕は深夜にバイクで人がいないところも通らざるを得ない人間ですけど、ローカルエリアにはやっぱり警察はいない。フィリピン人を守るというより「外国人の被害をなるべく抑え込む」方向に舵が切られてるのは見て取れます。そして繰り返しますが、僕は検問は見たことがない。テントは見たけど、そこで誰かが捕まってるのは見ていない。本当にあるのか?は現地の感覚としては要検証です。

VOKUの総括:対策は本物、ただし「今がピーク」を忘れずに

事件から1ヶ月、警察が打ってる具体策の要点です。

  • +2万1500人の警察官投入+地域ボランティア240人。「見える警察」作戦は実体としてある。
  • 違法武器60挺押収・59人逮捕。検問は公式にあるが現場で見えにくい。
  • CCTV6万台計画+ドローン+911強化。ドローンは現場で確認できておらず計画段階の可能性。
  • 「通報5分以内対応」「24時間警戒」がPNPトップ命令として徹底中。
  • 件数は減少、しかし犯罪は凶暴化(2人乗りバイク発砲が増加)。だからこそ警戒強化が継続。
  • 外国人エリアは厳重、ローカルエリアは手薄。深夜の単独行動は引き続き要注意。

対策は本物、でもこれは「ピークの今」だから機能している状態。落ち着いてから来れば、警察の警備も一緒に落ち着いてしまう。フィリピンに興味があるなら、女の子も飢えていて警察も手厚い「今」が来るタイミングだというのが、9年住んでいる僕の率直な意見です。