【9年在住】マニラに今は来ないほうがいい説、警察が多い今こそ来るべき説、どちらの立場にも立って徹底的に考察してみた
どうも皆さん、フィリピン夜のラジオ・セカンドチャンネルの僕でございます。9年マニラに住んでいる僕が、今回はあえて両方の立場に立ち切って徹底考察します。「マニラに今は来ない方がいい説」と「警察が多い今こそ来るべき説」。最初に言っておくと僕自身は後者の意見なんですけど、もし僕が前者の立場だったらどう主張するか、まずそっちから容赦なく書きます。そのうえで、①来ない派の言い分、②治安悪化は事実だが警備強化はそれ以上、③ヒットマン論と「撃たれるのでは」への回答、④情報規制疑惑への反駁、⑤メタルギア式アラートで言えば今は「黄色」、の5つで整理します。どっちを信じるかは最後に自分で決めてください。
①「今は来ない方がいい」派の言い分を僕が代弁してみる
もし僕が「今は来ない方がいい」という立場だったら、こう主張します。まず治安悪化は間違いなく事実。去年と今年で件数が全然違う。2025年9月時点で、外国人を狙った犯罪はトップクラスに多いです。これは数字として現れている。
とくに拳銃強盗の増え方が尋常じゃない。以前はひったくりやスリが中心だったのに、最近は拳銃を使った強盗が激増している。しかもマラテの一件より前から、マカティの「え、そこで?」というようなちゃんと我々の生活圏の中で起きてきた。逃げた強盗も多く、警察が「泥棒を追っている」姿勢はあまり見えない。
そもそもフィリピンの警察は癒着(お食)が多い国。警察が多いからといって信じられるかと言えば、BGCでも強盗は起きている。日本人がターゲットにされているわけではなく、「外人はちょろい」というイメージで中国人・韓国人含めてまとめて狙われている状況。クリスマスシーズンは例年治安が1.5倍悪くなる国で、「クリスチャンのくせに泥棒の金でパーティーする」ような国で、あえて今行く必要性はない。本格的な対策が始まるのが遅すぎた以上、落ち着いてから渡航するのが合理的だ——という意見です。理屈は通っています。
②VOKU本音:治安悪化以上に警備強化が上回っている
ここから本来の僕の意見。どちらの立場で話しても治安悪化は事実。僕は一度も「安全になった」と言ったことはなくて、「警察が増えた分、確実に安全寄りになった」と言っているだけです。意味不明な曲解でTwitterに絡んでくる人がいますが、そこは揺らぎません。
実際に9年住んで毎日バイクで深夜走っている僕が言うと、深夜のパトカーがほぼ毎日走り抜けていきます。「こんな時間までパトロールしてるんだ」という動き。さらにバイクに乗って待機している警察を、僕はこの9年間で初めて見ました。立ってる警察・駐屯所にいる警察は今までもいましたが、バイクで即応できる状態で待機しているのは異例の警備強化です。上から「絶対にこれ以上被害を増やすな」と厳しく指示が出ているという情報も入っています。
そして忘れちゃいけないのが、周りのフィリピン人も今は泥棒を心底憎んでいるということ。「こいつらのせいで客が来なくなった」と怒っている。つまり泥棒側からすると環境的にやりづらい状態で、僕が泥棒の立場だったら今この警察ウヨウヨの中でやらないですよ。やる人がいるとしたら「絶対逆張りの人」です。
③ヒットマン論と「バンバンされたら?」への回答
「マラテの一件があるじゃないか」とよく持ち出されるんですけど、あれは相当な大金が動いたヒットマン案件。マラテでなくても場所を問わずやられます。たまたまKTVが集中しているマラテでやっただけで、BGCにターゲットがいればBGCでやられるし、ケソンでもやられる。「安全とされるエリアでも関係ない」ケースです。
じゃあヒットマンに狙われる人ってどんな人か。よほど恨みを買っている・ソース(裏の金)ありきの金持ちで現金を持ち歩きまくっている・ビジネス上の邪魔な存在・女絡みでやらかしまくっているのいずれか。KTV通いは「遊びの範囲」でそこに入りません。昔いたらしい、いわゆる「子作りゲーム」的なことをやっていた韓国人でもヒットマンされていないので、普通に遊ぶ分にはまず関係ない。
「物を出せと言う前にバンバンされたらどうする」という不安もよく聞きますが、9年住んでいる僕がそのケースをパッと例として挙げられないレベルです。「フィリピンだから一切ない」とは言いませんが、聞いたことがない。基本は物を差し出せば命は取られない、というのが9年観察して来た僕の実感です。
④「情報規制されてるだけ」論は今の時代に通じない
「本当は被害が多いのに情報規制されてるだけでは?」という説もあります。これ、一個ずつ潰しますね。今は誰もがスマホを持って、何かあれば即パシャパシャ撮影してSNSに上げる時代です。10年前・20年前とはまったく違う。
SNSで珍しい事件をいち早く速報として上げたら「勇者」になれる時代なんですよ。「こんなことあった、かわいそう」で拡散される。情報規制ができる時代ではない。北の偉い人の国ならまだしも、フィリピンは全然そういう国じゃない。情報統制にガチで取り組んでいる中国ですら外に漏れるのに、フィリピン政府に同じことができるわけがない。だから「見えない被害が山ほどある」という論は、今の通信環境では成立しにくい、というのが僕の見立てです。
⑤メタルギアで言えば今は「黄色アラート」
僕の結論です。メタルギアのアラート色で例えると、今は「黄色」。警備が最大化されているピーク。時間が経てば自然と「緑」に戻って、泥棒側が動きやすくなります。警察が無限にいるわけではないので、被害が落ち着けば「別の案件に人員を回そうか」となって警察は減る。その時こそが次の暗黒時代の入り口です。
「ちょっと落ち着いてから行くかな」と考える人は多いんですけど、落ち着いた時には警察の警備も落ち着いてしまっているというパラドックスがある。今は「治安悪化」を「警備強化」が上回っている特殊な時期。確かに悪くなりました、間違いなく。でもそれ以上に強化されている、というのが僕の認識です。
ちなみに「絶対渡航しない方がいい」と強硬に言っている人で、実際にフィリピンから帰国した人は僕の知る限り一人もいません。自分は住み続けているのに他人には「来るな」と言う。その時点で主張の重さは推して知るべし、と僕は思います。
VOKUの総括:両論を踏まえた上で、それでも「今」を選ぶ理由
両方の立場で整理した上で押さえておきたいポイントです。
- 治安悪化は両者とも認める事実 — 2025年9月時点で外国人狙い犯罪はトップクラス、拳銃強盗が激増。
- しかし警備強化の水準はそれ以上 — 深夜パトカー常時巡回、バイク待機警察、上からの厳命。
- ヒットマンは「よほどの事情持ち」限定 — 普通のKTV遊びで標的になるケースはまず無い。
- 情報規制論はSNS時代に成立しない — 中国ですら漏れる、フィリピンならなおさら。
- 今は「黄色アラート」のピーク — 落ち着いた頃には警備も落ち着き、次の暗黒時代が来る。
どちらの立場にも理はある。そのうえで僕は、警備強化が最大化している「今」こそが来るタイミングだと判断しています。あとは自分の感覚で決めてください。